原理講論p.47‐48、創造原理
第一節神の二性性相と被造世界
(二)神と被造世界との関係より
「被造物はすべて、無形の主体としていまし給う神の二性性相に似た実体に分立された、神の実体対象であることが分かった。」
「このような実体対象を、我々は個性真理体と称する。」
「人間は神の形象的な実体対象であるので、形象的個性真理体といい、人間以外の被造物は、象徴的な実体対象であるために、それらを象徴的個性真理体という。」
・・・個性真理体・・・
『個性』とは、他の人・物から区別しうるような、固有の特性のことをいいます。
『真理』とは、どんなときにも変わることのない、永遠不変の普遍的な理法を意味します。
この二つの単語がくっついて、『個性真理体』となると、その意味は、
一つ一つの存在は、永遠に変わることのない、他に代えることのできない価値をもった存在、
ということになりましょうか。
例えば、
ある家庭に、子供が産まれました。
しかし、その子は病気で1歳になる前に亡くなりました。
その後、その家庭はまた子供を身ごもりました。
周囲の人たちは、「また、子供ができて本当によかったね。」
と言ってくれます。
では、その生まれてきた子供は、亡くなった子の身代りになれるのでしょうか?
それは絶対に、なれないのです。
子供を失った親ならだれでもわかることです。
親は、亡くなった子供から、かけがえのない愛を受けていたからです。
その愛は、誰も取って代わることができません。
『個性真理体』とはすなわち、
人間一人ひとりには、誰にも代えることのできない価値を持っていて、
神にとって、どのような人間も必要としているということです。
この世に、必要のない人間なんていないのです。
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